臨月のベビーの向き

臨月のベビーの向きについてお聞きしたいのですが、出産が近くなるとベビーの顔の向きがお腹を中心に横向きになるそうですが 私の場合お尻を向いているそうです。
先生に四つんばいになったり、前かがみの姿勢をとるようにと言われているのですが 時間が足らないのでしょうか?(1日20分程度)あまり変らずと言った感じです。やはり こういう場合は予定日を過ぎやすいのでしょうか?それに 勝手に戻ってくれる事はないのでしょうか?このままの向きで破水してしまったりすると 陣痛はこないのでしょうか?助産院で促進剤が無いのでチョット心配です。

この向きのままだと ベビーは下がらないと言う事なのでしょうか?

助産師のchicchiです。
臨月に入って、今か今かと思うと、ちょっとしたようなことも心配事になってしまいますね。今は、妊娠何週でしょうか?
骨盤や子宮口の状態、赤ちゃんの下がり具合や向きなど、実際の状態はわかりませんが、そんなに心配はいらないですよ。まして「この向きのままで破水してしまうと陣痛はこない」とか「赤ちゃんが下がらない」とかいうようなこともありませんので、どうぞ安心してくださいね。

赤ちゃんの頭部が下向き(頭位)で、さらに赤ちゃんの顔の向きだけがお母さんのお尻を向いている胎向(つまり児背が前方に向うもの)を、第1分類(背前位あるいは前方後頭位)といいますが、これは正常な胎位胎向です。
先生から“四つんばいになったり、前かがみの姿勢をとるように”といわれているのでしたら、ややその向き方が強いのかもしれませんね。陣痛が規則的に来るようになって、分娩第1期を過ごすときにも、この四つんばいや前かがみの姿勢をとると、お産の進行をスムーズに助けることになるかもしれません。先生の方も“できるだけ自然に、よい方法を”ということでアドヴァイスされているのだと思います。

赤ちゃんは、産道というやっとこさ通れるくらいの狭いところを、産道の形に合わせて頭を変形させながら、下がってきてくれます。また、産道はくの字型に曲がっていて、骨盤の上の部分は左右に広く前後に狭いのですが、逆に出口の部分は前後に広く左右に狭いので、赤ちゃんは骨盤の形に合わせて応形機能を使い、さらに回旋しながら下がってきてくれるのです。このとき、お母さん側の有効な陣痛の力がはたらき、一緒に共同作業をしながら、お産は進んでいきます。

有効でない陣痛は疲労からくることがとても多く、分娩中も、陣痛の合間に、ゆったりとリラックスして過ごすことが、安産を促すことになります。
“案ずるより、生むが易し”という言葉がありますよね。大丈夫ですよ。赤ちゃんも小さな身体で一生懸命、頑張って生まれてこようとしてくれますので、お母さんもカチカチにならずに、できる限りリラックスして、一緒に力を合わせて その時を迎えましょうね。